「未来と」

ナカノ カンリ

序章  

出会うことに躊躇するわけではないが、それを運命と決めつけるには、判断がつかない場合がある。

それは相手があってのことだし、偶然が時として必然になることを、許せないわけでもない。

単に、必要とされている存在なのかと思えば、対処の仕方ぐらい考えられるはずなのだが。

どうにもこちらの考えがよくないのか、いつもすれ違う感じがいまだにしている。

しかし、彼女の導火線は、そこにはなかった。

PAGE TOP